12月と言えば「師走」というだけあって、年末に向けてあちこち大忙しです。
また、年末は年の終わりということもあり、会社や個人事業では締めの作業が行われます。
流行りの副業で個人事業を始めたという方も、収入が一定以上ある場合には確定申告が必要です。
1年で一番大切な時期ですので気を引き締めてください。

確定申告は、3月だから大丈夫!
と、思っているあなた!大間違いですよ!
あくまでも「確定申告は3月15日までに終わらせてください」とされているだけですので、12月の間にできることをきちんとやっておかないと、後ですごく面倒なことになってしまいます。
実際に、3月に入ってから税理士に申告の依頼をするものの、「売上はわからない」「経費は1年分の領収証から」ということから断られている姿をたびたび目にします。
経営者にとって決算や確定申告は企業活動の中で最も重要なことと位置づけてください。
ですので、年末までにはある程度の準備まではしておきましょう。
今回は、「12月のうちに最低限これだけはやっておきたい!」ことをお知らせしたいと思います。
ポイント!
- 棚卸しは忘れずに
- クレジットカード明細の再発行!〔時間がかかるので、早めにもらおう〕
- 税理士を考えよう〔確定申告前だと高めにとられるかも? 〕
12月最後の日に棚卸を!!
ものを売る商売をしている方の場合は、この作業が最も重要になります。
今年の、最後の営業を終えた際に、新品未使用のものがどれだけ残っているか、必ず確認しましょう。
基準としては、新品未使用の販売を行うものの〔仕入単価 × 個数〕だけでもわかるようにしておきましょう。
飲食店や製造などの場合も同様です。仕入れた材料が後どれくらい残っているのか、確認を行ってください。
クレジットカード明細の再発行
クレジットカードでの決済をしている場合は、クレジットカード明細によって売上の確認作業を行います。
このクレジットカード明細、確定申告時期に慌てて請求する方が多いのですが、クレジットカードの明細の再発行は意外と時間がかかります。
できれば、毎月インターネットの管理画面から出力しておくのが望ましいでしょう。

ウチは現金だけで商売してます!
と言う方は問題とはなりませんが、このご時勢なかなか現金のみで経営を行うのは困難です。

でも、ネットだから履歴残ってるでしょ!
と、たかをくくっている方も、「本当に履歴が残っているのか」を確認しておきましょう。
さかのぼれる期間が決まっているカードもあるので注意が必要です。
私のこれまでの経験上、明細の再発行には最低2週間以上かかります。
お早めに確認を!
税理士に頼むなら出来るだけ早めに依頼を!

確定申告なんて、だれでもできるでしょ!
と思っているあなた。
ある意味正解ですが、ある意味不正解です。
確かに、慣れてきたら誰でも簡単にできます。
と言うより、どんなことでもそれなりの時間をかければなんとかなります。
しかし、確定申告は年に一回しか行わない手続きです。
誰の手も借りず、インターネットの情報だけを頼りに行った結果、「税金を追加で納めなくてはいけなくなった」となっては、無駄な時間を過ごした気にさえなります。
そうならないためにも、まずは税理士さんに話しを聞いてみることをおススメします。
税理士事務所によっては、比較的安価に申告までしてくれるところもあります。
ただ、確定申告時期が近づいてくると、同じような考えをもった人の駆け込み需要で問合せが殺到します。
そうなると、手に負えないような案件や処理量の多い案件などは高額になるか、最悪断られることもあると考えておいた方が良いでしょう。
なるべく、早い段階で相談に行きましょう。

税理士にあまりお金払いたくないな...
という考えから、決算の半年前に税理士との契約を解除してしまった経営者がいました。
その後、顧問料の安い税理士を探し続け、決算2ヶ月前になりようやく税理士と契約ができました。
ところが、この税理士とは意思疎通がうまくいかず、結局、余計に頭を悩ませる事となりました。
自分にできないことを外部にお願いするわけですから、こういった契約はあまり出し惜しみをしない方が身のためです。
逆の立場に立つとわかりますが、料金を安くたたかれたら、その人のために力を尽くそうとは思えませんよね?
まとめ
ストレスなく年末年始を迎えるためにも、12月までにできる限りのことは終わらせてください。
確定申告は必ずやってきます!
その時に慌てることのないように、早い段階から準備を始めることが重要です。