コロナによって雇用情勢はどのように変化した?転職を希望する人が覚えておきたいタイミングと業種の選択法

コロナの影響によってお店が倒産したり、企業の業績が悪化したりするニュースをみると、

転職は難しいかもしれない

と、つい考えてしまいがちです。

しかし、このような世界的に景気が悪化する中でも、希望する条件で転職に成功できている人はたくさんいます

雇用情勢の変化をしっかりと理解することで、正しい転職活動ができているんですね。

このページでは、コロナ禍で悪化する雇用情勢の現状や、転職を希望する人のタイミングや業種の選択法についてご紹介します。

コロナ禍で悪化する雇用情勢

今年に入って新型コロナウイルスが流行した影響により、雇用情勢は著しく悪化しています。

総務省が発表した8月の労働力調査の結果をみても、完全失業者は205万人休業者は216万人です。

第二波、第三波と勢いが止まらないコロナの感染蔓延により、今後ますます雇用情勢は悪化する見通しになっているんですね。

特に、大きな打撃を受けた宿泊業飲食業、さらに航空業界に関しては、倒産してしまったりリストラを余儀なくされたりするケースが、増えています。

厚生労働省がリサーチしたコロナによる失職者数をみても、63,000人を超えるといった恐ろしい数字が明らかとなりました。

失業によって求職者はどんどん増えているのに、企業が採用を見送ることによって、事態はなかなか好転する兆しが見られません。

今の雇用情勢で転職希望者のベストなタイミングとは

今まで働いてきた会社の業績が悪化し、リストラされた人が新たな就職先を探すのはもちろんですが、減給や諸事情により転職を検討するケースもあるでしょう。

しかし今は、上記でご紹介したようにコロナの影響によって雇用情勢は悪化しています。

転職サイト「doda」では、2020年7月の有効求人倍率1.61倍で、過去5年間の中でも最も低い数字であると紹介していました。

これをみる限りでは、今現在の状況で転職のベストなタイミングを見極めるのは、非常に難しいのがわかります。

しかし、だからといって完全に諦める必要はありません

上記でご紹介したような、打撃を受けた宿泊・飲食・航空業界への再就職は難しいかもしれませんが、コロナ禍でも業績を伸ばしている業種があります。

このような企業に的を絞り、採用を活発に行っている会社を狙えば、新型コロナウイルスが流行している今だからこそ、ベストなタイミングで転職できる可能性があるんですね。

では、具体的にどのような業種が狙い目なのか見ていきましょう。

生活様式の変化で業績が向上している転職に最適な業種

新型コロナウイルスが流行してからは、「ソーシャルディスタンス」「ステイホーム」が当たり前となりました。

満員電車を避けるためのリモートワークを積極的に採用しているIT企業や、人と人が接触しなくても仕事が成り立つweb系の企業に関しては、コロナに左右されることなく、業績が安定しています。

また、コロナの影響によって生活様式が大きく変化する中、それを逆手に取る形で業績を伸ばしているのが、次のような企業です。

  • 任天堂
  • 富士フイルム
  • イズミ
  • ファミリーマート
  • マツモトキヨシ

まず任天堂ですが、こちらは多くの人がご存知のとおり、ステイホームが余儀なくされる中で、「Nintendo Switch」の本体や、「あつまれどうぶつの森」といったゲームソフトが、爆発的な人気を集めました。

また、製薬や臨床試験に関わる「富士フイルム」や、医薬品を販売するドラッグストア「マツモトキヨシ」は、業績が右肩上がりとなっているんですね。

さらに、外食を控えることによって、スーパーやコンビニも売り上げが上がっています。

つまり、コロナによって大きな損失を出してしまった企業もあれば、利益が格段に上がった企業も存在するんです。

このような業種の企業では業績が上がったことにより、活発的な採用を行っています。

企業の業績悪化により収入が減少してしまい、転職を検討する人にとっては、同じ業種で探すのは難しいかもしれません。

しかし、発想を変えることで、待遇の良い企業へ就職できる可能性は高いでしょう。

コロナ禍の今はタイミングより業種にこだわって転職しよう

世界の経済が悪化する今の状況では、転職には向かないと考える人が、とても多いですよね。

たしかに、新卒さえ採用が見送られている現状を考えると、転職が厳しいと思うのは当たり前です。

しかし、だからといって転職のタイミングを変えたところで、今の状態ではいつ景気が回復するかわかりません。

また、転職したい理由は人によって異なりますが、その理由が半年や1年伸ばしたところで解消される見込みは、極めて低い可能性も高いです。

これらを総合して考えると、転職を希望する人は、タイミングよりも将来性のある業種を見極め、転職活動を行うことが大切です。

ただし、「収入が著しく減少した」「人間関係のストレスが多い」といった理由で転職を検討されている人は、発想の転換により転職しなくても現状を好転できる可能性があります。

例えば収入が減少したのなら、副業を始めるのも1つの方法です。

最近では、副業を認める企業がとても増えました。

メガバンクであるみずほフィナンシャルグループも、2019年に副業や兼業を認めています。

以前まではご法度だった副業や兼業が、今では多くの企業で公認する形となっているんですね。

副業により収入を得ることができれば、本業での損失分を埋められる可能性が出てきます。

そして人間関係のストレスによる転職希望ですが、こちらに関してもできる範囲の対策法を用いることで、働きやすい環境を自ら整えることが可能です。

まずは、本当に転職が必要なのかをじっくりと検討してください。

その結果、転職する意思が固いのであれば、タイミングよりも業種にこだわって転職活動を行いましょう。

まとめ

新型コロナウイルスが世界中で蔓延したことにより、生活様式や雇用情勢は大きく変わりました。

失業者が増え、求職者も多くなる状態が続いていますが、業績が落ち込む会社がある一方、業績を伸ばしている企業も確実に存在します。

転職を希望する人は、企業の将来性についてしっかりと検討し、後悔しない自分に合ったタイミングで、転職活動への第一歩を踏み出しましょう。

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